信じていた人に裏切られた!どうやって気持ちを切り替えればいいの?

パートナーに浮気をされたり、親しい友人からお金を騙し取られたり、相手だけに打ち明けた秘密をバラされたり。

信じていた人から裏切られたという経験は、

どのようなものであっても私たちの心に強い衝撃を与えるものですよね。

あまりのショックに、「もう他人なんて信じられない」と、人間不信に陥ってしまうかもしれません。

でも、いつまでも引きずって相手を恨んだり、

いつまでも他人を信用できないままで過ごすのも、自分が辛いだけですよね。

今日は、「信じていた人から裏切られた」という不運な出来事に遭遇した時に、

どのように捉えて、未来に向けて自分の気持ちを切り替えたら良いかについてお話します。

自分が誇れる自分でいること

まず私が真っ先にお願いしたいのは、裏切られたことを原因として、

あなたが自分を嫌いになってしまうことだけは避けて欲しいと思います。

自分を嫌いになってしまうとは、

例えば「なんて人を見る目がないんだ」という自己嫌悪から、自己否定を繰り返したり、

人間不信から周りの人すべてを信じられなくなり、誰にも心を開けないで過去を引きずっている自分を責めてしまうようなことです。

信じている人に裏切られるという経験はとても辛いことなんですから、

傷付いてもいいし引きずってもいい、

あなたが悪いわけじゃないんです。

仮にどんなに周りに責められようと馬鹿にされようと、

自分を責めるず、そこから少なくとも自分が自分を誇れるような前向きな生き方をすることで、

それは、必ず別の形で人生に返ってくるはずです。

傷付いた方のあなたが、相手に合わせて悪になったり、

自分を下げてしまうのは、もったいないと思いませんか。

私は、悔しいと思います。

まずは、「自分で誇れる自分であること」を、しっかりと覚えておいてください。

2本目の矢を放っていませんか?

ストレスにはふたつの矢があると言われています。

1本目は、あなたを傷付けることになった出来事そのものです。

そして2本目は、それに対して、自分で自分の心に突き刺している矢です。

「パートナーに裏切られた」出来事が1本目の矢だったとしたら、

「最初から私は愛されていなかった」

「私は愛される価値のない人間だ」と、

あなたの心が反応して繰り返しているネガティブな思考こそが2本目の矢なのです。

1本目の矢は、刺さってしまったことは変えられません。

ゆっくりとその傷を癒せばいいんです。

でも、この2本目の矢を繰り返し自分に向けて放っていないか注意してください。

「離れられてよかった、そんな人だと分かってよかった。」

「この経験を糧にこれからもっと素敵な人と出会える」

そんな風に、自分の反応を変えてみましょう。

それでも、ネガティブなぐるぐる思考が止められないという方は、

下記の記事でご紹介している思考停止法を試してみてください。
https://kandahanako.com/thought-stopping/

自分自身を下に見ていませんか?

誰かに裏切られることは辛いことです。

でもそれは、あなたが悪いわけでも、裏切られた相手に負けた訳でもないということは覚えておいてください。

相手がどんなに「馬鹿な奴だな」とあなたを馬鹿にして、せせら笑っていたとしても、

裏切られた方が相手より下にいる訳ではありません。

先程も書きましたが、もう一度書きますね。

相手は必ずどこかで裁かれています。

あなたの目の前で、見える形ではないかもしれませんが、

絶対に何かの形で相手の人生には返ってきているということを信じてください。

いつまでも笑っていられるわけでは絶対にありません。

裏切られたあなたの方が下であるということは、絶対にないですからね。

あなたが復讐する価値はありますか?

もちろん、諦めずに追いかけることで損害を取り返せるようなことであれば、法的措置を取るなど、

状況に応じて適切な対応を取っていただければと思います。

でも、そうでない場合はどうでしょう。

どうにもならないけれど、相手が不幸にならないと気が済まないと

相手を呪い続けることで、あなたは何を感じ、何を得ていますか?

怒りや憎しみというのはとてつもなく強いネガティブな感情です。

あなたが相手への復讐に囚われれば囚われるほど、

あなたの貴重な人生を、相手に更に奪われていることになることを、しっかりと認識してください。

どこかで裁かれている。

あなたを裏切った相手には、必ずどこかで天罰がくだると信じましょう。

誰もそのことを見ていなくても、です。

もしかしたら、相手は罪の意識や心苦しさ、肩身の狭さに苦しんでいるかもしれないし、精神的に追い詰められているかもしれません。

あなたが向けている復讐の刃を本当の意味で受けて苦しんでいるのは、

あなた自身かもしれないことを覚えておきましょう。

相手の立場を想像してみましたか?

悲しみや怒りに目の前が真っ暗になっているかもしれませんが、

深呼吸をして、肩の力を抜いて、

どうして相手がそんなことをするに至ったのか想像してみましょう。

この世界にルールがあるのは、ルールを決めておかないと破る人がいるからですよね。

ルールを破ってしまう人というのはいるものです。

人の道に外れたと一般的に言われるようなことをしてしまう人もいるのです。

相手はそういう人間なのかもしれません。

あなたが相手だからとは限らず、誰に対してもそのようなことをしてしまう人なのかもしれません。

または、元々は、あなたを裏切るつもりも、騙すつもりもなかったのかもしれません。

でも、世の中に不変なものは無いという自然の摂理の中で、

結果としてあなたを裏切るような行動を取ってしまったのかもしれません。

どうしてそんなことが出来るのか理解できない、と思うこともあるかもしれませんが、

相手はあなたとはまったく違う世界から来ている人間なのです。

そんなことを出来る人間になってしまった、その背景を想像してみましょう。

相手の立場を想像することで、自分の感じ方が変わることはよくあることです。

裏切られる方に問題はある?

裏切る方と裏切られる方、どちらが悪いという話は、

基本的にはもちろん裏切る方が悪いです。

ただ、一般論で断定は出来ませんので、ここでは深く触れませんが、

裏切られた方も、自分自身の接し方がどうだったかを考えてみることは有効です。

心の奥底では相手は必ず裏切ると思いながら相手と接していませんでしたか?

または、裏切られることを不安に感じて、

信じているよとアピールすることで相手に罪悪感を与えたり、

相手の行動を縛ろうとしていた自覚はありませんか?

相手に察してほしくて自分の気持ちが言えず、

嫌なこともすべて我慢して目をつぶって、

適切なコミュニケーションが出来ていなかったりはしませんでしたか?

裏切られたの定義は人それぞれ

そもそも、「裏切られた」「騙された」といっても定義は人それぞれです。     

例えば、結婚すると言うから指輪を買ったのに破局してしまった場合、

裏切られたと捉える人もいれば、

結果的にそうなってしまったから仕方ない、と捉える人もいます。

感情と事実は、切り離すことが重要です。

「相手は騙そうとしていたに違いない」などと、決めつけないことも大切です。

裏切られたと感じやすい人は被害者意識が高く、

些細なことでも裏切られたと感じてしまいます。

そして、頻繁に裏切らたと感じてしまうことから、

自分は裏切られる人間だという深層心理がどんどん強化されます。

自分は裏切られると思っているから、また些細なことで疑いの目を向け、裏切られたと感じるという負のループに陥ってしまうのです。 

〇相手は違う人

でも、目の前にいる相手はあなたを過去に裏切って傷つけた相手とは縁もゆかりも無い人間ですよね。

違う相手に過去の嫌な記憶にある人物像をぶつけてしまうことを心理学で投影と言いますが、

相手は違う人間だということを思い出して、目の前の相手をしっかりと見てあげてくださいね。

小さな出来事からすぐに結論を飛躍させる癖のある人は特に気を付けましょう。

過剰に反応してしまう理由

こうなってしまう原因は、心の奥底では自分に自信がないからとも言えます。

原因をすべて自分に求めないことです。

相手には相手のベストがあった、あの時はあの結果が相手のベストであったと受け入れましょう。

そんなもんだったのかと思う緩さも大切です。

信じようと決めたのは自分の責任であると、自分の選択に責任感を持つことも重要です。

世の中捨てたもんじゃない

1人に裏切られた=世界の全員があなたを裏切る、騙す人ということではありません。

落ち込んでいる時は視野が狭くなってしまいますが、世界は広いですよ。

次出会う人に、騙された相手を重ね合わせて罪をなすりつけてはいけません。

辛い経験をしたことのある自分をもっと信じさせて欲しいという気持ちは分かりますが、

あなたの負っている傷は、目の前の相手が悪い訳では無いですよね。

世の中そんなに捨てたもんでは無いですよ。

見渡せば、こんなにたくさんの人がいるんです。

ずぶ濡れのあなたに傘をさしてくれる人が、きっといるはずです。

大変な時だけ優しくしてくる人には注意!

あなたが大変な時、傷付いている時にだけ優しくしてくれる人には注意が必要です。

傷付いた時に寄り添ってくれる存在はとても有り難いものですが、

あなたが元気になった時、あなたが幸せになった時に

一緒に喜んでくれない人であれば、その違和感はしっかりと心に残しておいてくださいね。

最後に。

騙されても裏切られても、自分の人生は自己責任のまま続いていくものですから、

教訓にしてプラスに活かせるように考える方がいいと思います。

自分を下げたり否定をするのではなく、

自分の問題点と向き合い、学びにする。

裏切りに真摯に対応して、自分を成長させて立ち直るというプロセスにより、

より誇れる自分になれるのであれば、

どんなに辛い人生経験も、あなたの人生というドラマの良いスパイスになるのです。

時間がかかるかもしれませんが、

必ずその傷は癒え、その暗闇に光は刺しますよ。

あなたはあなたの人生をもっと楽しく幸せに権利があり、

あなたの人生にはその価値があるんです。

その人生を作り出せるのは、あなただけですからね。

今日もここまで読んでくださりありがとうございました。

神田華子でした。