この息苦しさはうつ病の初期症状?!私が心療内科を勧められた日。

20代後半の頃、病院で心療内科を勧められた時の経験をお話します。

きっかけは、原因不明の息苦しさ。

当時私は、原因不明の息苦しさに悩まされていました。

色々と自分でインターネットで調べ、デスクワークやスマホの見過ぎによるストレートネットが原因かな、気胸や、もっと他の大きな病気だったら怖いなと、日々不安を感じていました。

姿勢矯正ストレッチ等を試したものの、まったく症状が改善されなかったので、

ある日、総合病院で診てもらうことにしたのです。

心電図や何やら、言われるがままに検査をし、とにかくやたらと待たされたので、半日は病院で過ごしたと思います。

私は普段から病院に行くのも薬を飲むのも好きではないのですが、

とにかく早くこの不調から解放されたいと思っていたので、何かしら原因が特定され、適切な処置や処方をされるのを心待ちにしていたのてすが、

医師のコメントは予想外のものでした。

「特に身体に異常はないですね。精神的なものだと思われるので、症状が続くようであれば心療内科を受診してください。」

当時の私はまさに目がテン、「えっ何を言ってるの、この人?」という状態でした。

帰宅の道中、「もしかして自分で気付いてないだけで、すごいストレスを感じているのかな」と少し不安になり、すごく真剣に考えましたが、

やっぱりどう考えても、この不調以外は意欲も満々、元気も満々でしたし、ストレスが原因の精神的な症状とはどうしても思えず、

「最近の医者は、ちょっと自分で診断が出来ない症状があると、すぐに心の病気のせいにするのか!私の半日を返せ!!!」

と、憤りを感じたことを今でもよく覚えています。

その後も症状は改善されなかったものの、妊娠をして運動量が減ったことにより痛みがなくなり、出産後に激しい運動を再開すると症状もまた出始めたので、椎間関節症の類かなと思っています。

今でも、慢性的に息苦しさや胸・背中の痛みを感じながら日常生活を送っています。

増え続けている「心の不調」。

あれから月日は流れ、当時の私と同じように、体調不良や息苦しさを原因に内科を受診し、

思ってもいなかった精神科をすすめられた結果、

うつ病や適応障害、不安症と診断されたという方に何人か出会いました。

そして、そのうちのいくつかの出会いをきっかけに、

私はこうして精神疾患や心理学について本格的に学び始めることになりました。

あの日私が、医師の話を真に受けて、自分の判断を信じずに、

心療内科に行っていたら、どうなっていたか分かりません。

でも、私のようなケースはきっとまれで、

ほとんどの人は本当に心の不調が原因で、体調不良や息苦しさに繋がっているのでは、と今ではそう思います。

それほど、私が当時思っていた以上に、

真面目で我慢強く、頑張り過ぎてしまう人が、日本社会には多いと思うし、

そういう人たちにとって、とても生きにくい社会だと思うからです。

今ではすっかりうつ病や精神疾患の認知度や理解も進み、

原因不明の不調に対し、「これはメンタルかも」と気付ける人が増えていると思います。

息苦しさを感じたら、まずは自律神経の機能を高めることが必要かもしれません。

薬で改善される症状はあるし、そもそも眠れない人は、まずはとにかく眠れるようになることが第一です。

一人で溜め込まずに、気の置けない誰かに相談して吐き出したり、

カウンセリングを受けてみたり、早めに心療内科や精神科を受診してみてほしいと思います。

こんな時はすぐに受診して!

下記のような症状はうつ病の初期症状と言われていますので、それ以上頑張り過ぎずに休む、病院へ行く、をすぐに選択してください。

・食欲がない

・眠れない

・涙が溢れてくる

・体がだるく集中できない

・好きだったものが楽しめない

・何もやる気が起きない

・何をやっても気分が晴れない

早めに気付いて早めに対処した方が、治療期間も短くなります。

心療内科や精神科は医療機関ですので健康保険も適用できますし、

「自立支援医療」という制度を使えば自己負担を1割まで軽減することができ、状況に応じて1ヶ月の自己負担額に上限が定められますので、

精神疾患と診断され、長期にわたる定期的な通院による治療費の負担が気になる方は、

お住いの市町村の窓口に相談してみてくださいね。

最後に。

私が心療内科を勧められた日。

あの日のことを、こんな状況で、こんな気持ちで思い出すなんて、当時は想像もしていなかったです。

人生、本当に色々なことがありますね。

同じようなきっかけから、実際に心療内科や精神科のドアを叩いた人にとっては、どんな日だったんだろうと思います。

「あの日、病院に行っておいて良かった」と、思えていると良いなと思います。

「どうしてこんなことに」と思い悩んでいる間は、当時のことをそんなふうに思えないかもしれませんが、

過去に起きたことは、すべてあなたにとって必然で、最善だったことです。

「あの時病院に行っていなければ、病気は発覚しなかったかもしれない。」

でも、その結果もっと苦しい生活になっていたり、治療がずっと長引いていたかもしれません。

「もっと早く病院に行っておけば良かった。」

でも、今あなたはきちんと息をしていて、そうやって考えられるほど、正気を保てていますよね。

遅過ぎたわけではないんです。

まさに今、苦しい中、治療を続けているあなたにもいつか、「あんな日もあったな」と、

今の日々を心穏やかに思い出せる日が、一日でも早く来ることを、心から祈っています。

そんな日が、いつか必ず来ますよ。

焦らずに、今あなたの目の前にあることや、今できることだけを考えて日々を過ごしましょう。

未来のあなたは今よりずっともっと良くなっていると、信じていてくださいね。

神田華子でした。