悩みを誰にも相談できない時は?書き出すというセルフケアがあります!

あなたには悩みがありますか?


その悩みを誰かに相談できていますか?


誰にも悩みを話せない時にはどうしたら良いのでしょうか?


今日は、「悩み事を話せる相手がいない」そんなあなたが、自分で出来るセルフケアについてお話したいと思います。

書き出してみる


相談相手が身近にいない時には、日記や手帳、ブログ等どういった形でも構いませんので、とりあえず「書き出す」ということが重要です。


書き出すことで自分の思考の整理になりますので、今起きている現象を分析するのに役立ちますし、


自分の思いを素直に吐き出すことで気持ちがスッキリします。


私は高校時代に当時の国語の先生に、「自分で理解していないことは言語化できません。言語化できなければ、考えていないことと同じです。」と言われたことがすごく印象に残っていますが、


確かに、人間は言語化することで自分の脳内を表現できますし、


逆に、言語化できることしか考えることが出来ないんですよね。


なので、やっぱり国語力というか言語化する練習というのはすごく大切だなと思います。


「言語化能力」というのは色々なところで役に立ちますが、


慣れでもありますし、「自分の考えを文章にする」というのは、回数をこなし練習をすれば、誰でも出来るようになりますので、是非試してみてくださいね。

書き出すことのメリットは?


書き出すことで得られるメリットは主に下記の通りです。

①自分の考えていることをまとめる(思考の整理をする)ことが出来る。


伝える相手がいてもいなくても、言葉にする・文字におこすということは自分の頭の中を整理するのに非常に役立ちます。


頭の中で考えていることというのは意外と儚く、すぐに忘れてしまったりするのですが、文字にして書きおこすことで、ピン付けされるんですね。


特に慣れない最初のうちは、自分の考えを言語化した上で、文字にして書き留めるようにしてください。

②実際に起こった出来事と感情との区別がしやすくなる。


頭の中でぐちゃぐちゃと考えている時というのは、感情優位になって考えていることが多いです。


文字におこしていく過程で、何が事実だったか、どこからが自分の感情なのかという区別をつけやすくなります。

③自分の気持ちに気づくことが出来る。

そうして書き出そうとして考えることで、自分では最初は気づいていなかった感情に気づくことがあります。


人間の気持ちとは1つの感情だけではなく色々な感情が入り乱れているものですから、自分が感じている気持ちがどのようなもので、

どこからそのように感じているのかと気付くことが出来ると、

気持ちの整理をする上でも非常に役に立ちます。

④その上で、自分がどうしたいかを考えるきっかけになる。


そうして文字におこすことで色々なことを客観視できて分析できるようになると、

では自分はどうしたいのか、ということを考えやすくなります。


自分がどうしたいかなんて本当は分かっている、と思われるかもしれませんが、

言葉にしようとすると意外と分かっていなかったりするので、一度試してみてくださいね。


自分が本当はどうしたいか、どうありたいかが分かるようになると、次に取るべき行動を考えることができるので、この過程は非常に大切です。

⑤続ける事で、自分の悩みの傾向が分かる。

自分の悩みのパターンというのは実は割と同じようなものだったりします。


なんだかいつも同じようなことで悩んでいるなと気付けたら、

その根本的な原因となる人間関係や自分の考え方や行動の癖を見直すことができ、行動にうつしやすくなります。

「相手に自分の気持ちが察してもらえなかった時にいつも嫌な気持ちになってるから、次からは自分の気持ちを伝えるようにしよう」

といった感じです。

具体的には何を書けばいいの?


これは実は何でも良いんですが、多分これまで自分の考えを文字にした言語化してこなかった方にとっては、

何を書くの予め決めておいた方が始めやすいですよね。

私の個人的なオススメとしては、下記です。

①何が起こったかを客観的に説明する。


何も知らない人に説明するつもりで、事実を述べましょう。

②それに対し、自分がどういう気持ちになったか書く。

これはいくつ書いてもいいです。

悲しい感じも悔しい感じもしたし、怒りも覚えたし、最後には情けなくもなった、のであれば、素直に自分の気持ちをその通り書きましょう。

③どうしてそう感じたのかを説明する。

それぞれの感情に対して、どうして自分がそう感じたのか、理由を書いてみましょう。

少しずつ、一言ずつ、箇条書きでも構いませんので、自分の気持ちをじっくり分析してみてください。

そうすると、今自分が感じている不快感は、自分の中でのどの価値観によるものなのか、どんな「べき」にこだわっているのか、分かってきます。

④これからどうしたいか、どうありたいかをポジティブに書く。

自分が本当はどうなって欲しかったのか、どうしたいのか、どうありたいかを書きます。

今思いつく限りの別のポジティブな視点や、取れる行動を考えてみてください。

⑤何かに感謝してまとめる。

最後には、色々書いたけれどもその中で何かポジティブに捉えられるもの、自分が今持っている事に対し感謝できることを探して文章をまとめます。

ネガティブなことをひたすら書くだけでは、余計に気分が落ち込んで状況が悪くなる人もいますし、

悪い記憶だけが反復されて印象により強く残ってしまうこともあります。

それを防ぐために、最後は何かしらの、現状に対する感謝の気持ちで締めくくりたいですね。

「上司から怒鳴られて怖くて悔しくて泣いてしまったけど、家に帰ったら娘が笑顔で出迎えてくれた」とか、

「電車が遅れて雨に降られて散々な一日だったけど、帰り道に食べた定食屋の味噌汁がめちゃくちゃ美味しかった」とか、

「なんだかんだで今日も無事に家まで自分の力で帰れて良かった」とか、

本当に何でも、思いつく限りのどんなにささいなことでも構いません。

こうして、どんなに大変だった日でも、何かしらの喜びを綴ることを意識すると、

日常にあふれる小さな幸せや幸運に、気付く練習にもなります。

スタイルは何でも良いです。

以上が私が個人的には取り入れて欲しい内容ですが、

文体は、箇条書きでも良いですし話し口調でも構いません。

慣れないうちはノートに書きなぐりでも構わないですし、


誰か架空の相談相手にチャットをするイメージでも良いと思います。

大切なのは、頭の中だけで考えるのではなく、目に見える形で文字にすることです。

方法は、ノートでもブログでもSNSでも何でも構いませんが、インターネット上に一般公開する場合は、必要に応じてはコメント欄は閉じること、個人が特定されるのを防ぐことなど、配慮が必要です。

ブログやSNS等、「誰かに見せること」が目的となってしまうと、どうしても意識してしまうと思いますので、

やっぱりできれば、自分だけのノートやパソコンなどが良いですね。

皆さんそれぞれ、ご自身のスタイルに合わせて、続けやすそうなスタイルで書いてみてください。

書き出して客観視すると悩まなくなる。


悩むというのは、一体どうしたらいいのか分からなくて、アレコレ考えてしまう状態ですね。

上に書いたように、

事実と感情が入り混じってぐちゃぐちゃになっている頭の中を、言語化することで整理できると、

その状況を客観的に見ることが出来るようになります。

そうすると、どこまでが実際に起こった事実で、どこからが自分の感情なのか。


また、その感情自体も、具体的にどういう気持ちになっているのか、どうしてそう感じているのかと、分析していくことができます。

そうすると自然に、「自分がどうしたいのか、どうありたいのか」ということ、

「そのために今なにができるのか、何をすべきなのか」ということが、ぼんやりとでも、見えてくるんですね。

そうして次の行動が見えてくると、自然と悩まなくなるんです。

次の行動が見つかるまでに数日かかることもあるかもしれませんし、その間モヤモヤと落ち込んだり悩んでしまうかもしれませんが、

具体的に「今できること」にまで落とし込んで、行動を開始できるようになると、

そのモヤモヤというのは不思議と無くなっているんです。

「あれ?そういえば昨日まではこのことで悩んでたな?」という感じで、悩むんだけど、悩まない。そういう状態になります。

書くことは立派なセルフケアであり、セルフカウンセリングとも言えるでしょう。

これは私の体験からも本当に本当ですので、是非まだやったことの無い方は、試してみてくださいね!

最後に。


悩み事を1人で抱え込むのは、決してカッコイイことではありません。

悩み事や辛い気持ちは、どんどん人に話して吐き出すのが1番です。

そういう方が周りにいる場合は、恥ずかしがらずに是非、相談してみてください。

でも、どうしてもそんな相手がいない場合もあると思って、今日はこの記事を書きました。

自分の辛い気持ちや弱い部分をさらけ出すというのはとても勇気のいることですが、

いつでも誰でもすぐに出来るのがこの「書き出す」というセルフケアです。

モヤモヤと悩んでいる時や嫌な気持ちになった時に、

1つずつ自分の気持ちを文字にすることで、頭の中を整理することができますので、

うまく活用できれば、傾聴メインのカウンセリングと同じような効果が得られます。

自分の気持ちなんて分析できないし、国語は苦手だったから、言語化なんて難しくて出来ない!

そんな風に思われる方もいるかもしれませんが、これは本当に慣れです。

何度かやってみてください。

前々回よりも前回、前回よりも今回の方が、書くことに対する抵抗が無くなっていると思いますし、自分の気持ちを深堀できるようになっていると思います。

上手にセルフケアをして、自分のストレスの種を早期発見、早期対策していきましょう。

自分で自分のケアをすることは自分を大切にするということですからね。

心の中のセルフケアも、是非習慣化してくださいね。

嫌な気持ちは溜めない、悩み続けない!

これを、モットーに、心のデトックスを意識して過ごしてみてくださいね。

今日も明日も、生き生きと自分らしい、そんなあなたでいられますように。

神田華子でした。