対人関係をドラクエで考える!言いたい事が言えない?まずは弱い敵から練習しよう。
ドラクエというゲームをご存知ですか?
世代がバレますが私はドラクエ大好きなんです。
まぁすごく流行ったのは私の少し上の世代なのですが、
最初はドラクエ5を兄達がやっているのを見るのがすごく楽しくて、
初めて自分でプレイしたドラクエは6でした。
今日は、対人関係をそんなドラクエに例える、というお話をしていきたいと思います。
ドラクエ分からんわ……という方は、どんなRPGゲームでも良いですよ。
RPG分からんわ……という方は、この記事を読んでみたらなんとなく分かると思います(笑)
人生はドラクエ(RPG)だ!
まず、ドラクエ及びRPGとは何かをご説明します。
RPGとはロールプレイングゲームの略で、
プレイヤー自身がゲーム内の架空の登場人物となり、
物語の中で冒険をしたり、探索をしたり、バトル(戦闘)を行いながら
目標を達成していくゲームの総称のことです。
目標達成には、誰かを助けるとかラスボスを倒して世界を救うとか、色々設定があります。
今日は基本ドラクエの設定でお話を進めていきます。
ゲーム内での主人公の生まれや運命、性別や外見は、既に決まっています。
与えられた設定のキャラクターを操作して、
自分のレベルを上げながら、お金を貯めて武器や防具を強化し、
町人の話を聞いて情報収集しながら少しづつ難解になる冒険に挑みます。
その過程で仲間ができたり裏切られたりします。
ドラクエ5では3人の花嫁候補から1人を選び、結婚したりもします。
まさに人生そのもの!?
(まぁドラクエ5で結婚しないという設定は選べないのですが😅)
人生でいうと、あなたが身につける武器や防具というのが
知識であったりスキルであったりですね。
文字を読むスキル、計算をするスキル、専門的な知識、お金を稼ぐスキルなど、
人生で身に付けられる武器や防具は色々あり、
自分の時間や労力、お金などを駆使して身に付けるものです。
メンタルヘルスに関する考え方やコミュニケーションスキルなども、
人生においての武器や防具と例えることができます。
対人関係は、有益な情報を教えてくれる町人との必要なコミュニケーション、
奇怪なクエスト(試練・課題)を与えてくるストレスフルなコミュニケーションなどがありますが、
実益としては何の為にもならないけれど、心が温かくなるような人との触れ合いやコミュニケーションもありますよ。
ちなみに私はそういう何気ないコミュニケーションが大好きで、
新しい町や村に着くと、1人残さず色んな人に、何度も話を聞きにいきます。
(ある条件を満たすと、言ってることが変わったりするので)
馬や犬などの動物にも話しかけるタイプです。
まぁほぼ、「ひひーん」とか、「わんわん!」としか言わないんですけど、
時々、「くーん、くーん。(なんだか寂しそうだ)」とか、深読みしたくなるセリフがあったりするんですよ。
結構そういう細かい設定がドラクエは面白いんですよね。
大事な話をするかと思いきや、しょうもないダジャレとか言ってきたりしてね。
昭和世代の私にグサリです。(笑)
また、仲間と会話ができるシステムが導入されてからは、無駄に仲間全員の話を聞いていました。
ゲームでも人生でも、そういったたわいも無いお喋りや、無駄な時間を楽しめる心の余裕が、旅を豊かにしてくれるのかなと思います。
目的重視でサクサク進行してもまぁ、良いんですけどね。
RPGや人生の楽しみ方は、人それぞれですから。
対人関係は味方でもありモンスター(敵)でもある
対人関係で問題を抱えたり課題が見つかるというのは、
この場合は相手は仲間でも情報をくれる町人でもなく、
自分の敵・モンスターという可能性もあります。
ドラクエでは最初は、レベル1でも、素手でも倒せる敵が出てきますが、
人生では、自分のレベルに合わせて出会うモンスターのレベルは調整されていません。
親がラスボス級の最強モンスターであったり、
小学校のクラスに中ボスが鎮座していたり、
新卒で入った会社の上司が到底今の自分では太刀打ちできない大物だったりするわけです。
ただ、対人関係ドラクエ化で、一点だけご注意いただきたいのは、
相手をモンスター(敵)と例えてはみましたが、
出会う人出会う人を、敵なのか味方なのかで分けるというよりは、
その時その時のシチュエーションや対人関係トラブルそのものを
立ち向かうべき敵(課題)だと考えて欲しいんですね。
ドラクエに例えていますが、相手も普通の人間ですから(当たり前ですが)、
悪気や悪意のない場合、お互いのコミュニケーションパターンに問題があるというだけの場合等あります。
トラブルの最中にいる相手であっても、
必ずしもあなたをやっつけようと、悪意を持って攻撃してくる人とは限らない、ということは、
一応、ご留意いただきたいなと思います。
対人トラブルはレベルアップのチャンス!
対人トラブルというと少し広過ぎるので、
分かりやすくするためにもう少し具体的にしてみましょうか。
例えばあなたが、「他人に合わせてしまって、自分の意見が言えない」という課題を抱えているとします。
長年自分の意見を言うことを避けてきたので、
自分の意見を言うということに関しては、レベル1の状態です。
その場合、レベル1の敵から修行をつむ必要があります。
レベル感は人によりますが例えば、
『仲の良い同僚からのランチの誘い』
これをレベル1としましょう。
この誘いに遭遇した時に、
「レベル1来た!」と思って練習してみるのです。
そこから自分の中で、この修行の段階分けをしてください。
まずは、ランチ自体を断るパターン。(もちろん、行きたくない場合ですね。行きたい場合は行ってください。)
ランチには行くけど場所とメニューはおまかせのパターン。
ランチに行くし場所もおまかせだけどメニューは自分で決めるパターン。
ランチに行くし場所も希望を伝えて自分のメニューも自分で決めるパターン。
他にも、食後のコーヒーを断るとか、ご自身の状況にあわせて段階を追加してください。
そこで、これなら言えそうだな!と思えることから、
1つずつトライしてみるのです。
そうして自分の意見を、ある程度信頼関係のある相手に言う練習から始めて、
自分のレベルをしっかりと上げてから、
もっと難関なクエスト(課題)、
例えば、
職場の怖い上司の飲み会を断るとか、
自分の業務では無い仕事をキッパリ断るとか、
残業を断るとか、
自分にとってレベルのより高いと思える敵に臨んでいくのです。
ステップバイステップで、少しづつレベル上げしていきましょうね。
先にも述べたように、人生はあなたのレベルにあわせて敵のレベルを調整してくれません。
むしろ、弱ければ弱いほどモンスターがよってくるという側面さえもあります。
普段からチャンスを見つけて自分のレベル上げをしておくことで、そうした事態に備えることが出来ます。
また、下記の記事からアサーションという技術を身に付け、武器と防具を揃えましょう。
この武器は、あなたの人生でとても心強い相棒になるはずです。
しっかりと身につけましょう!
強い敵からは逃げる
中にはこちらがどう頑張っても太刀打ちできない大物モンスターが存在します。
ドラクエでも、初っ端にラスボスがでてきたり、
今のレベルでは到底勝てないような強いモンスターに遭遇したりします。
時には、行き先を間違えて今行くべきところでは無いところに足を踏み入れてしまい、痛い目にあうこともあります。
ドラクエでは、そのような場合の選択肢は2つです。
果敢に立ち向かい全滅するか、
何発か攻撃をしたり受けたりして、こちらのレベルが足りないことを自覚して、逃げるかです。
もちろん、ヤバそうと思って最初から逃げるのもありです。
レベルに差がありすぎると、一撃で即死レベルの攻撃をくらったりしますから……。
その後、自分のレベルをしっかりと上げてから、
または仲間をもっと集めてから、
再度そのモンスターに挑戦します。
または自然と、来るべき時が来たらその場所に再訪することになります。
人生も、そのように、自分のレベルが足りてないなと感じたら、
逃げる、避ける、仲間を集めるという選択肢はあって良いのです。
「この状況はちょっと今の自分には太刀打ちできないな。」
「この相手はちょっと誰の手にもおえないくらい大物だな。」
そういう相手からは距離を置く、避けるなどして、しっかりと逃げましょう。
逃げるということは決して悪いことではありません。
全滅して、色々なものを失ってしまう前に、
自分には戦う術がないと適切なタイミングで判断をくだして逃げるということは、
生物的にもとても健全で、必要な選択肢なのです。
決してあなたが弱いということにはなりません。
世界を救う勇者だって、戦わずして逃げることはあるんですよ!
逃げるという選択肢に抵抗を感じる方は、下記の記事も参考になると思います。
レベル上げを怠ると相手が実態以上に強く感じる
さて、逃げることは大切ですが本当に逃げるべき相手かの見極めは大切ですし、
レベルアップのためにきちんと弱い敵と戦っているか、
少しずつそのレベルを上げているか、と見直すことも必要です。
自分自身のレベル上げを怠ると、
弱小スライムでさえ、なんだか大きく、強そうに見えてしまいます。
何か対人関係で強いストレスやトラウマを抱えた場合、
その他の人達との様々な交流や、同じような場面で違う反応を得たりすることで、
「こういう反応をする人もいるんだ」
「私がこう接すれば相手はこんな感じになるんだ」
「人間ってこんなもんなんだ」
というようなことが分かってくるのですが、
こうした機会自体をひたすら避け続けていると、
そのような気付きや学び、すなわちレベルアップに繋がる経験を積めないことになるので、
自分のレベルは低いまま、
相手を過大評価して、とてつもない特大モンスターだと感じてしまうことがあります。
そうすると、本当は既に相手に対峙する実力は備わっている、
または相手は敵対どころか素手で友好の手を差し伸べてくれているだけなのに、
どうして良いのか分からずパニックになってしまうのです。
自分の課題や現状把握をした上で
対人関係は常に自分のレベルアップの機会だと捉え、
勇気をだしてレベル上げに励んでください!
仲間を探そう!
人生において最初に手に入れる仲間は家族。
そう思う人もいるかもしれません。
でも、そうとは限りません。
家族だからといってあなたの味方になってくれる、励まし合って力を貸してくれるとは限りません。
そうであればとても心強い、それだけのことです。
そうではなく、広い広い世界に自分が信頼できる、一緒にこの人生というクエストに立ち向かえる仲間を探しましょう。
それは必ずしも、物理的に身近にいる存在とは限らないかもしれません。
遠く離れているけど、連絡は取ってはいないけど、心の中で支え合い、応援し合っている仲間というのもいるのです。
自分の心が決めればそれで良いんです。
また、仲間というのはその時その時変わっていっても良いのです。
何か1つの目的を達成するための仲間、
その場限りの、期間限定の仲間でも、全く問題ありませんよ。
親子であれ友人であれ夫婦であれオンライン上の誰かや何かであれ、
人生を通して繋がり続ける仲間が出来れば、素晴らしいことです。
実はそれは、当たり前のことでは無いのかもしれせん。
まずは、今ここでの仲間を探したり、過去に力を貸してくれた仲間達を思い浮かべましょう。
また、敵だと思っていた人が仲間になったり、仲間だと思っていた人に裏切られたり、
そういうことも、ドラクエでも人生でも起こります。
そういうものなんです。
そのことで失うものも大きいかもしれません。
でも、そこから自分が何を得てどうレベルアップに繋げるか。
実は、そんな相手というのも、あなたに莫大な経験値を与え、
レベルを上げてくれる必要な存在だったりするのです。
長い目で見て、最終的に冒険の最後に、自分がどう感じるか。
すべて、自分の心が決めるんです。
広い広い世界には、どこかに自分の仲間がいる。
そんな仲間が必ずいます。
そう思えること、信じることで
人生という壮大なクエストに立ち向かう勇気が出てくることもあるのでは無いでしょうか。
「さくせん」=保留という選択肢を知る
ドラクエには戦闘モードに入った時に、「たたかう」「にげる」の他に
「さくせん」という選択肢も選べます。
どのように戦うかを考えられるのです。
実際の人生においても、「保留をする」という選択肢があるということも覚えておきましょう。
必ずしも真っ向から立ち向かったり、
逃げたりと、その場で決断をする必要は無いのです。
例えば、なんだかな~と思っている友人に対して、
面と向かって喧嘩を売る必要もなければ、
絶縁して二度と連絡を取らないと決めてしまう必要もありません。
なんだかな~と思いながら、どちらつかずな対応を取り続けて曖昧な関係を保つ、というのも、選択肢としてありえるのです。
決断せずに保留するという選択肢が取れるようになると、
自分の人生をより柔軟にコントロール出来ている実感が生まれるでしょう。
保留をすることについては、下記の記事をご参考ください。
最後に。
人生や対人関係をドラクエ(RPG)に例えてみましたが、どうでしたか?
人生の主役はあなたです。
他の誰かにコントローラーを握られているように感じることがあるかもしれませんが、
本来、そのコントローラーを握っているのはあなただけです。
誰かにコントローラーを奪われていると感じているのであれば、
横から色々と操作されていると感じているのであれば、
しっかりと、勇気を出してそのコントローラーを取り返しましょう。
「私の人生は私のものです。
あなたのものではありません。
あなたは私の人生の中ではせいぜい町人A、
あくまで脇役であり、主役ではありません。
あなたはあなたの人生をどうぞ生きてください。
私は、私の人生を、自分の意思で、自分の力で、生きていきます。」
そう、断言してください。
そのように、自分の人生を生きていく力があなたにはある。
これから出会うかもしれないモンスターや困難に、
立ち向かったり、
逃げるという判断をするために、
武器や防具を手に入れて、経験値を積んでレベルを上げることで、
自分自身の人生がより豊かに充実した、楽しいものに変わっていくはずです。
そして、そのための仲間も自分にはきっといる。
広い世界には必ず、自分の仲間がいる。
そう信じて生きてみてください。
ここまで読んでくださったあなたの人生を、
私は心から応援しています。
出会ってはいないけれど、
文字を通して、画面を通して
あなたにエールを送っています。
この気持ちが、少しでもあなたに伝わり、
あなたが心強さを感じたり、
自分の人生を自分で生きていく勇気を持てるようになれば、
とても嬉しいです。
そして、今後、あなたのより良い人生に向けて、
カウンセラーとして関わることが出来れる日が来たら、
その日には、私は本当にあなたの仲間になりますね。^^
きっとお役に立てると思います。
その日に向けて、私も自分のレベルアップに励みます。
一緒に、レベルアップしていきましょう!
ちょっとお話してみようかな、と思った方はこちらをクリックしてくださいね。^^
それでは、今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
神田華子でした。