いつまでも気になってしまう?失敗から立ち直る方法を4つご紹介します。
あなたは「失敗」に対してどのようなイメージがありますか?
失敗なんて、きっと誰もしたくないですよね。
失敗してしまうと、「自分はなんてバカだったんだろう」とか、「もう少し慎重に進めておけば」と、
自分を責めてしまったりすることもあると思います。
でも、あなたがもし、失敗した自分を責め続けてしまう、いつまでもクヨクヨしてしまってなかなか立ち直れない、ということで苦しんでいるのであれば、
是非、今日の記事を読み進めてみていただきたいなと思います。
失敗は誰でもするもの。
それを受け入れた上で、では、いかに素早く立ち直れるかに注目しましょう。
日本は失敗に厳しい!
「どうしてこんなミスをしたの!」
「何でこんなことも出来ないの!」
「どうせ出来ないなら余計なことしないで!」
このように、現代の日本では、些細な失敗でも過剰に責め立てられてしまう傾向があります。
失敗することに対し、「許されないもの」という雰囲気がありますよね。
それが、日本人の注意深さや慎重さに繋がり、長所となっている面も確かにあるのですが、
失敗=悪という考えの元では、のびのびとした意見の交換や、積極的なチャレンジの芽は育ちませんよね。
そして何より、そんなにお互いに不寛容な環境は、窮屈で息苦しいなと感じます。
失敗が気になるのは完璧主義だから?
もちろんすべての人ではありませんが、一般的に日本人は、真面目で細かくて完璧主義だと言われていますね。
また、減点主義でもあります。
完璧という理想があって、そこから足りないもの、出来なかったことが、減点されていくのです。
何事においても全体的に、日本人の求める品質というかレベルというのは本当に高いと感じます。
よくある例ですが、日本人のほとんどは簡単な英会話を話せても「自分は英語が話せない」と評価するのに対し、
外国人は、「コンニチハ、アリガト、アイシテル」など、フレーズをいくつか知っているだけで、自信満々に「自分は日本語が話せる」と言ったりします。
他にも、スーパーでお惣菜を買っているお母さんが手を抜くなと責められたり、
レストランで食器を落とした店員さんが大声で謝り、お客様はそれに対して舌打ちをしたりするという光景も、
妥協や失敗を許せない、完璧主義や減点主義からくるものでしょう。
完璧にこなすことが「当たり前」というレベルになっているので、どんなに小さなミスでも失敗とみなされ、どんどん減点されていくのです。
「何をしたか」ではなく「何が出来なかったから」に注目するということは、良いところを認めずに、欠点ばかり探しているのと同じです。
そんな社会では、周りにも自分にも、どんどん不寛容になっていくのも、無理はないですよね。
でも、ちょっと待ってくださいね。
あなたの心の中は、いつでもどこまでも、自由なんですよ。
失敗を恐れるほど、逃げ場が無くなる。
「失敗=悪である」という考えのもとに、失敗をしないように、しないようにと、
どんなに気を付けていても、人間は誰しも失敗をするものです。
あなたの上司も先生も両親も、誰もがみんな失敗をしてきましたし、時には同じような失敗を繰り返してしまったかもしれません。
そして、今でも同じように失敗することもあれば、これからも失敗をし続けます。
何を失敗と呼ぶのかにもよりますが、人間とは、どんなに頑張っても、
大なり小なり、何かしら失敗するものなのです。
日頃から「失敗をしたくない」と気を付けている人ほど、
本当に小さなミスでも失敗と認定し、
どうしてもっと気を付けなかったんだろうと、「失敗した自分が悪い」と自分を責めてしまいます。
失敗を恐れて避けようとすればするほど、どんどん逃げ場がなくなってしまうのです。
失敗やトラブルに対して、「失敗するヤツが悪い」「失敗するなんて許せない」と自分や他人を責めるのではなく、
「失敗しても大丈夫だよ」「次はもっとこうすれば良いだけだよ」と、支えて応援できる文化に変わっていくと良いなと思いますが、
そのためには、まずは「失敗しても大丈夫」と思える自分になることが必要ですよね。
あなた自身の心の中から始めましょう。
というわけで、前置きが長くなりましたがここからが本題です。
「失敗しても大丈夫」な自分になるため、
つまり、
「失敗した自分」を許し、応援し、気持ちを切り替えて素早く立ち直るための方法を、4つご紹介したいと思います。
リカバリー力をあげよう!失敗から立ち直る方法4選。
失敗した人は、心の中では許されたいんですね。
なのに、例え他人が何も言わなくなっても、いつまでもずっと、自分で自分が許せないという人がいます。
では、そんなあなたは、どうすれば自分で自分の失敗を許してあげられるのでしょう?
「過ぎた失敗をクヨクヨしたって何も変わらない」
「この失敗を次に活かせば良い」
そんなことは、頭ではきっと分かってるんですよね。
分かっているのに切り替えられないから、苦しいし悔しいんですよね。
そんなあなたは、下に紹介する4つの方法を試してみてください。
①書き出す、吐き出す!
あなたが失敗をして上司に怒られても、泣くほど悔しいミスをしても、
地球は、今日も明日も回り続けます。
容赦なく過ぎていく時間に取り残されないよう、一刻も早く頭を切り替えて今まで通りの生活に戻るために、どうしたら良いかというと、
まずは書き出すことです。
具体的には、ノートに以下のようなことを書き出してみましょう。
①何を/どんな失敗をしたのか?
例) 資料に使う数字が間違っていた。
②なぜその失敗をしたのか/何が悪かったかのか?
例) データのチェックをしなかった。
③良かったところは何か?
例) 客先に提出する前に確認してもらったおかげで大きな損失にならずに済んだ。
④次はどうしたら良いか?
例) 挿入するデータの数字をダブルチェックして、早めに上司に確認してもらう。
このように、自分の失敗を認めて自己分析して反省して、次回への教訓を得たら、そこでこのことは終わりにしましょう。
過ぎた失敗をいつまでも考えてしまって忘れられないのは、自分の中でケリがついていないからです。
でも、いつまでも反省し続けるのは時間の無駄ですし、何度も頭の中で考えることで、脳がそのネガティブな思考経路を記憶してしまい、余計に記憶に残ってしまうんです。
書き出して、終わらせることが出来たら、忘れられます。
人間の脳は必要の無いことは忘れるようにできていますから、
メモをしたことを安心して忘れることが出来るのと同じように、
書き出すことで忘れられるようになります。
そして、書き出すのと同じくらい、吐き出すことも大切です。
感情を吐き出す、ガス抜きをする、ということです。
失敗して悔しいという気持ちや、怒られて悲しいという気持ちを、誰か親しい人に聞いてもらったりしましょう。
泣きたいようなら、思いっきり泣いてみましょう。
とにかく自分の中に溜め込まずに、すぐに発散させることが大切です。
そして、一度どこかで発散させたら、そこで終わりにするのです。
とにかく、頭の中でぐるぐる考えていると、どんどん視野が狭くなりますので、
書き出す、吐き出すという「行動」に移しましょう。
②「失敗は悪では無い」ことを受け入れる。
失敗しないというのは完璧を求めているということですが、
そもそも人間というのは完璧ではないものです。
人間が出来ることにも、完璧なものは無いのです。
というのも、何かが完璧に出来たと思った瞬間に、別のことが気になったり、他のものへの完璧さを求めてしまうものですから、
失敗から逃れようとしたり、完璧を求めようとすることには、キリがないんですね。
何だってそうです。
失敗したって、足りなくたって、傷がついたって、ちょっとくらい汚れたって、いいんです。
80点を目指す、60点でもいいや、そんな気持ちで、もう少し失敗を受け入れてみませんか?
失敗したということは学ぶことがあったということ。
完璧でないということは伸び代があるということ。
私たちは常に、現在進行形で成長していっているんです。
失敗はそのために必要なステップであり、あなたに足りないところを教えてくれる大切な経験に過ぎないのです。
「失敗は成功の母」と言いますが、
あなたが何かを成し遂げようと行動したからこそ失敗が存在し、失敗する度に、あなたは成功に近付いているということです。
「失敗」とは決して、「避けるべき許されないもの」という訳ではないんですよ。
③他人はそれほど気にしていないと自覚する。
人間というのは皆、自分のことに一番関心があるものですから、
あなたが犯した失敗について、いつまでも覚えているわけではありません。
あんなに怒っていた上司も、怪訝そうな顔で見ていた同僚も、せせら笑っていた友人も、
ちょっと時間が経てば、すぐ忘れるものです。
自分が、頭の中で勝手に問題を大きく膨らませているだけだったりするんですね。
④あなた自身に変化は無いと、開き直る。
失敗をして怒られても責められても、あなたの存在そのものが否定されているわけではありません。
あなたの人格が否定された訳ではありません。
失敗しても、あなたの魅力は、落ちていないんですね。
ミスは誰でもするものです。
ストレスが溜まるとどうしても視野が狭くなるのですが、
そのように、きゅーんと下向きに萎んでしまった心を、サッと上向きに開いて、前を向き直しましょう。
そう、「開き直る」とはそういうことです。
あなたの失敗に対して、誰かがあなたの心や自尊心を傷付けるようなことを、わざと言ったとしても、
そのせいであなた自身の存在価値が下がるということは、決してないんです。
完璧な人間はいない。失敗は誰でもする。
失敗をする前もした後も、あなたという人間は同じ人間なんだと、開き直りましょう。
最後に。
日本人に限らず、完璧主義な人ほど失敗した時に自分を責めてしまいます。
人からも責められ、自分でも自分を責めているなら、あなたはどこで心を休めれば良いのでしょうか。
失敗を分析して反省することは大切です。
でも、自分の心に逃げ道を用意してあげるという意識はもっと大切です。
誰だって失敗します。
繰り返してしまうことだってあります。
失敗を反省して次に活かす。
自分がもっと成長するための教訓にすれば良いだけです。
今やるべきことにフォーカスを戻しましょう。
失敗が人より多い人は、人よりちょっと学びの機会が多いだけ。
成功までの実験回数が多いだけ。
長い目で見たら、そんなものですよ。
おまけ。
今週は仕事や私生活が忙しくて、インプットばかりしていたら、気付けば木曜日になってしまいました。
アウトプットを意識的にしないと、あっという間にインプットばかりの生活になってしまいます。
情報過多のこの時代、流れてくる情報をなんとなく眺めたり、耳から入ってくる音声を聞いているだけで、色んな情報に触れられるのはとても楽なのですが、
インプットで何かを得ているのではなく、「情報を消費している」という感覚になります。
次々と入ってくる情報に対して、自分が感じたことや考えたことを頭の中で整理することが間に合わず、
日に日に、頭の中がごちゃごちゃになっていく感じです。
やっぱり、きちんと自分の考えや学び、気付きというのは、アウトプットして整理していくことが大事だなと、改めて実感した数日間でした。
頭の中の断捨離というのは、お部屋の整理ほど簡単ではないかもしれませんが、
1つ1つ整理して吐き出していくことが、一番の近道だと思います。
今日もここまで読んでくださってありがとうございました。
神田華子でした。