誰でも出来る、毎日を少しだけ明るく前向きにする最も簡単な方法。
誰でも簡単に出来る方法で、毎日が少しだけ明るく、楽しくなる方法があります。
これは、私も実体験で実証済みです。
その方法とは・・・
ずばり、「自分から挨拶をすること」です。
・・・そんなわけないだろ!と、このページを閉じようと思ったあなた、ちょ、ちょっと待ってください!
挨拶が大切な理由は、マナーだからするべきとか、社会人だから当たり前だとか、そういうことでは無いんです。
挨拶には、自分にとって、本当にたくさんの素晴らしいメリットがあるんですよ。
私はこのことを本当に多くの皆さんに知って欲しいし、実践して欲しいです。
最近は、ご近所さんや同じマンションの人同士でも、
挨拶せずにうつむいたまま、なんてことも多いのではないでしょうか。
この記事を読み進めてみて、少しでもそのメリットに納得していただけたなら、
毎日の生活の中で、「1日5回、自分から挨拶をする」ということを心がけてみて欲しいと思います。
5回と自分の中で決めてみると、意外とそんなには出来ていなかったりします。
簡単なようで難しい、難しいようで簡単な、でも心理学的にもとってもメリットの大きいチャレンジです。
今日は、たかが挨拶、されど挨拶ということで、挨拶についてお話したいと思います。
そもそも人間は社会的な動物。
人間というのはつまるところ、個で生きていけるわけではなく、
社会を作り、その中で生活することで種を保存するという術を身につけた生き物なんですね。
人間と同じように社会的な動物である猿も、挨拶をすることで、
相手の反応を確認して敵か味方かを判断していると言われています。
挨拶をすることで、「自分は危険な存在では無い」「あなたに危害を加える存在では無い」ことをアピールし、
その社会で自分の存在を、認めてもらう必要があるんですね。
そういう意味でまず、「挨拶」という行為は、
お互いの緊張を取り除き、スムーズにコミュニケーションを取るための、とても重要な第一歩でもあり、
社会的動物として本能的に組み込まれた、非常に原始的な行為とも言えるんですね。
前頭葉/前頭前野が刺激される。
前頭葉の大部分を占める前頭前野は、「脳の司令塔」と呼ばれており、
意思や計画性、判断、創造、記憶、抑制、集中など、高度な精神活動を司っています。
感情やコミュニケーションを司るこの脳の部分は、
人との交流で刺激され鍛えられると言われていますが、
自分から挨拶をするだけでも、刺激を受けて活発になるんですね。
この部分がうまく働くことでストレスコントロールも上手くいくとも言われていますので、
脳科学的にも挨拶はメリットがあると言えるでしょう。
さて、少し小難しい話で始まってしまいましたが、
ここからはもう少し噛み砕いて、挨拶のメリットを説明したいと思います。
挨拶のメリット①自分が気持ち良くなる。
そう、声に出して誰かに挨拶をするというのは、
生物学的にどうとか脳科学的的にどうとかという理屈は置いておいて、
単純に、自分が気持ち良いんです。
挨拶というのはお互いの存在を認め合う行為です。
私たちは普段、大なり小なり他者との比較や達成度で自己肯定感を感じている側面があるのですが、
挨拶は何の条件もなしに他者と交わることができ、自己肯定感を上げることが出来る行為です。
きちんと声に出して笑顔で挨拶をすることで、気持ちが落ち込むということは、まずありませんよね。
挨拶をすることで、なんだか前向きな気分になれるのです。
私も、気分が落ち込んだ時にはいつもより笑顔や声の出し方を意識して挨拶をします。
そうしていくうちに、そちらに気分が引っ張られて、本当に元気になっていくんです。
前向きだから挨拶をするというより、挨拶をしているから前向きになっていくということなんですね。
挨拶のメリット②人に話しかける練習になる。
挨拶は是非、店員さんや駅員さんなど、知らない人にもしてください。
嫌いな人や、苦手な人にもしてください。
夫婦喧嘩をした翌朝、相手に挨拶をする気になれない時もあると思いますが、
頑張って一言、おはようと声を絞り出してください。
相手との関係性に関わらず自分から挨拶ができるようになると、
「人に話しかける」というハードルがどんどん下がります。
普段からそういった練習も無しに、必要な時にだけ話しかけるというのは、とても勇気がいるもので、緊張して当然です。
ポイントは、出来れば相手の目を見て、笑顔で挨拶が出来ると良いですね。
もしも返事が返ってこなかったら、「せっかく頑張って挨拶をしたのに無視された」と、ちょっと落ち込んでしまうかもしれませんが、
無視されたとは限りません。
相手も照れているだけという可能性もありますし、意外と本当に、声をかけられていることに気付いていなかっただけ、ということは多いです。
「うっ、無視されちゃった。聞こえなかったかな?次はもう少し大きな声で言ってみよう。」と、気楽に構えてください。
名前を知っている相手であれば、最初に名前を呼びかけることも効果的です。
仮に、明らかに無視をされたり、挨拶が聞こえているはずなのに返事がない場合は、
「あんな風に返事をしてくれない相手にも挨拶が出来る私って、すごいガッツあるじゃん。」と、自分を褒めてください。
挨拶は相手のためでなく自分のためだと割り切って、相手から思ったような反応が無くても良いんです。
人から挨拶されてわざと無視するようなレベルの人は、放っておいてもあちらが損するだけですから、あなたは気にせずに挨拶を続けてください。
また、困惑しているような表情をされた時には、まさにガッツポーズすべき瞬間です。
だって相手は普段から挨拶をされ慣れていない、またはあなたからの挨拶を予想していなかった、ということですよね。
新しい関係性の扉をあなたが自ら開いたということですから、自分でその勇気と功績に拍手喝采しましょう。
挨拶のメリット③笑顔の練習になる。
人の笑顔というのは相手を元気にさせる効果があります。
それは、実は相手に対してもそうですが、自分に対しても効果があるんですね。
笑顔というのも、実は慣れです。
表情筋で作るものですから、いきなり笑顔を作ろうとしても、うまく笑えなかったり、ぎこちなかったりしてしまいます。
笑うことに慣れていない人や、自分の笑顔に自信が無いという人もいるかもしれませんが、口角を上げるだけでも良いんです。
普段から鏡で練習するなどして、それを日々の挨拶で実践しましょう。
鏡で自分の笑顔を見ると、それだけでも脳は、何か楽しいことがあると錯覚します。
マスクを付けていても、心からの笑顔を作ることで、声色も目元も、ポジティブなものに変わってきます。
挨拶のメリット④相手に与える印象が良くなる。
挨拶を気持ち良くできる人というのは印象が良いものです。
挨拶がきちんとできるというだけで、
社会人として常識的な人だと思ってもらえたり、明るくて気持ちの良い人だなというプラスの印象を与えることが出来ます。
相手に良い印象を持ってもらうことは人間関係においてかなりのメリットとなります。
相手に良い印象を持ってもらえるだけで、相手からポジティブな態度で接してもらう可能性が高くなり、そうすると、どんどん毎日が楽しくなる可能性が高くなります。
「挨拶上手は愛され上手」をモットーに、あなたも気持ちの良い挨拶マスターを目指してはいかがでしょうか。
挨拶のメリット⑤相手も良い気分になる。
挨拶をすることで、自分だけでなく相手の気分も良くすることが出来ます。
元気よく挨拶をされて嫌な気分になるという人はいません。もしいるとしたら、それは完全に相手の問題です。
あなたの挨拶1つで、今日一日を乗り越えられる元気がもらえる人もいるかもしれません。
憂鬱な月曜日の気分を切り替えられる人もいるかもしれません。
あなたが明るく挨拶することで、自分の気分も良くなり、相手の気分まで良くなったとしたら、
こんなに簡単で効果的なウィン・ウィンの関係が、他にあるでしょうか。
挨拶のパワーって、本当にすごいですね。
挨拶のメリット⑥そこから人間関係が生まれる。
相手が知っている人でも知らない人でも、
挨拶をきっかけに会話が始まることはよくあります。
そこから、新たな人間関係が始まったり、関係が深まったりするきっかけになるんですね。
こちらから挨拶をすることで、そのチャンスを自分から次々に作り出している状態になります。
いつも挨拶をしてくれる人、と思われると、相手からも挨拶しやすくなったり、話しかけやすい雰囲気を出すことができるんですね。
また、挨拶からたった一言でも会話に発展すれば、共感したり相槌を打つことで更に脳が刺激され鍛えられます。
最高ですね。
挨拶のメリット⑦毎日1人ですぐに実践できる。
こんなにメリットの多い挨拶ですが、皆さんどうしてしないんでしょうか。
めんどくさいから?恥ずかしいから?そんなキャラじゃないから?そういう職場の雰囲気じゃないから?
そう、誰もあなたに挨拶することを強要はしていないかもしれませんが、挨拶が禁止されている訳ではないはずですよね。
そうです。あなたがその気になれば、今日からすぐにでも始めることが出来るんですよね。
挨拶をするのには、お金もかかりません。訓練も道具もいりません。
コンビニの店員さん、ビルの守衛さん、バスの運転手さん、ホテルの清掃係さん・・・
どんは人にでも、挨拶はすることが出来ます。
挨拶をして、困る人はいません。
迷惑をかけることはありません。
こんなにデメリットの少なくメリットの多い有効なコミュニケーションのチャンスを、
毎日、皆さんどれだけ無駄にしているんでしょう。
逆に言うと、毎日それだけのチャンスがあるということです。
1日5回、自分から笑顔で挨拶をしてみよう!
私は学生時代にアメリカに留学していた頃、心理学の授業を受けたことがあるのですが、
実はこの「1日5回、自分から挨拶をする」というのは、この時の心理学の先生の受け売りです。
私自身は、その授業を受ける前から、挨拶は出来る方でしたので、そんなの簡単!と思っていました。
でも、今まで何となくしていた挨拶を、「1日5回、自分から、笑顔で」と意識することで、
1つ1つの挨拶や、その時の相手の反応をより意識するようになり、
自分自身の気分の向上がハッキリと感じられました。
それ以来、何度見ず知らずの人からの挨拶に心を救われたことでしょう。
自分が挨拶を意識するようになると、相手から挨拶をされた時の喜びも、不思議なことに増すんですね。
相手の目を見て、笑顔で、聞こえる声で挨拶をする。
これだけのことなのですが、効果は絶大です。
皆さんもぜひ、やってみて下さいね。
最後に。
挨拶をしようというと、何やら体育会系のマッチョな雰囲気を感じてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
でも、職場や学校でマナーとして強制されるのではなく、
自分の意思で、自分と相手のために積極的に声をかける挨拶というのは、本当にお互い気持ちの良いものです。
自分は相手の敵ではない。相手は自分の敵ではない。
そのことを確認し合い、ありのままの存在を認め合う行為、それが挨拶なのです。
人間関係というのは、時に煩わしく、思うようにいかなかったり、傷付けられたりしてしまうこともあります。
そういったことをきっかけに、人と接することを恐れ、殻に閉じこもってしまいたくなることとあるでしょう。
でも、その殻を破って人生の楽しさを教えてくれるのもまた、なんてことない、人との関わりだったりするんですね。
人間が社会的動物である以上、やっぱり人と関わりあってこそでしか得られない喜びというのもあるんです。
挨拶で得られるのは、決してあなたの人生を変えるような、大きな喜びではないかもしれません。
でも、そうした日々の小さな人との関わり、小さな喜びが、気付かないうちに毎日の大きな充実感に繋がっていくものです。
騙されたと思って、是非やってみて下さいね。
きっとあなたの毎日が、より明るく前向きなものに変わっていくと思います。
神田華子でした。