朝型が良いって本当?20数年間の挫折を繰り返してたどり着いた結論。
「朝型のメリットはこんなにある!」
「充実した朝活があなたの人生を変える!」
このように、巷では朝活の流行に代表されるように、朝型の方が良いという錯覚があふれています。
でも、それは現代の一般的な社会体制によるもので、生物である人間としてみた時に、
本当に私たち全員にとって最適解かというと、そんなことはないのです。
あなたがもし、キラキラした朝型生活を目指して辟易しているようでしたら、
今日はそんなあなたに向けた私のつぶやきを、是非読んでみてくださいね。
朝型を目指して、迷走し続けた日々。
私自身も、昔からずっと夜型で、朝の活動はあまり頭が冴えません。
なので、朝から生き生きと活動しているタイプの人たちに、ずっと憧れてきました。
色んな人の朝型生活スタイルを取り入れてみては、失敗を繰り返してきました。
「朝起きられないのは、夜寝るのが遅いから」というシンプルなアドバイスに従い
早寝早起きに切り替えたこともありますが、それでも、
目覚めすっきり!朝から快適!なんていうことは、皆無でした。
そう、もうかれこれ20数年間、「朝型最強説」を妄信し、何度も何度も、今度こそはとチャレンジしては挫折し続けてきたんです。
そのたびに、「早起きもできないなんて、なんて意志の弱い人間なんだ」と、自分にイライラしたり、落ち込んできました。
でも、最近は、それってやっぱり体質なんじゃないかと受け入れることが出来たので
そんなお話をしようかなと思います。
朝型になろうと無理をして、非効率になっていませんか?
クロノタイプという言葉を聞いたことはあるでしょうか。
辞書によると下記と定義されています。
個人が一日の中で、どの時間帯がもっとも活動的であるかを示す時間的特性。
いわゆる朝型・夜型・中間型などの生活習慣を反映した特性を指す。
個人が生まれつき持っている体内時計に依存し、遺伝的な影響も大きいことが知られる。日周指向性。
クロノタイプは朝型・夜型の2種類だけでなく、いろいろなタイプがあると言われています。
生まれつき、クロノタイプはある程度決まるものの、年齢・性別・生活環境などにより変化もするものなので、成長や環境の変化に伴って、自然な形で朝型になったという方もいるかもしれませんね。
私も、昔に比べるとかなり朝型になってきたと思いますが、仕事の都合で仕方なく朝起きているだけなので、
朝起きることで効率が上がっているかというと、そうでもないですし、朝に生産性の高い活動が出来ているかというと、そんなに出来ていません。
それなのに、世間の朝型最強説や朝活のメリット神話にとらわれすぎて、もっと早起きとか、朝活を目指したりとか、無理をして、結局非効率になっていたなぁと感じます。
大事なのは、どういう生活リズムの時に、自分の体調がどうか、活動効率がどうかというのを、きちんと見極めることですね。
世間や周りの声でなく、自分の体調や心の状態を、きちんと見つめ直すことです。
家族間でも性格や体質が違うように、最適な睡眠時間や、朝型か夜型かの違いというのも、人それぞれなんです。
夜型遺伝子の人が、無理に朝型生活に切り替えたところで、逆に非効率になったり、体調が悪くなったりしてしまいます。
私の視野を広げた、身近なショートスリーパーとの出会い。
私が、長い年月をかけてようやくこの認識を受け入れられるようになったのは、
毎日の睡眠時間4時間という、ショートスリーパーに、身近なところで出会ったからなんですね。
ショートスリーパーというと、3時間睡眠のナポレオンで有名ですね。
1日24時間中、3時間しか眠らないということは、単純に考えてそ8時間睡眠の人よりも毎日5時間も多く、睡眠以外の活動にあてられるわけですから、だからこそナポレオンのように偉業を成し遂げられるんだなぁと、割と遠い世界の偉人の話だったんですが、
最近、といってもここ数年お付き合いのある方なのですが、初めて身近なところでショートスリーパーに出会ったというのは、私にとって世界を広げるきっかけになったんだと思います。
ショートスリーパーに関しても、誰でもなれるかのように言っている人もいますが、無理なくショートスリーパーになれる人というのは、やっぱりレアなんじゃないかなと思います。
もちろん、平等に与えられた時間の中で、睡眠時間を減らせれば、1日にもっともっといろんなことが出来て良いですよね。
でも、やっぱり私たちが生物である以上、睡眠ってとっても大切な活動なんです。
これはもう、健康に、心も身体も快適に過ごすためには仕方ないので、8時間睡眠だとして、そもそも1日が16時間しかないのだと思って受け入れましょう。
もしあなたが自分がショートスリーパーだと信じたくて、短時間睡眠を実践して日々ゲッソリしているのであれば、おそらく違うので、今すぐ寝てください。笑
という風にですね、ショートスリーパーほど極端な例だと、試してみて体調が芳しくない時に、
「やっぱり自分には合わないな。自分はそういう体質じゃないんだな」って、割とすんなり納得できますよね。
「だったら、やっぱり朝型か夜型かどうかも、やっぱり体質じゃない??」と、いうことですね。
ショートスリーパーかどうかが体質・遺伝子で決まるのと同じように、
朝だとどうしても活動効率が悪い人も、怠けているとか、気合が足りないとかでなく、そういう体質なんです。
朝型が良いという世間の風潮に縛られ過ぎて、
出来ない自分を責めてしまったり、自己肯定感が下がる方が、
人によっては結果的にメンタルへのマイナス影響が大きいのでは、と気付きました。
「他人に出来ることは自分にも出来る」と自分を鼓舞して頑張ってきましたが、
夜型遺伝子の人が朝型生活を取り入れて結果的に生産性や効率を下げてしまうよりも、
自分の体質にあった生活スタイルを確立していく方がよっぽど重要だと、本当の意味で受け入れられるようになりました。
規則正しい生活と睡眠は、やっぱりとっても大切。
とはいえ、十分な睡眠をとって規則正しい生活を送るというのは、やっぱり身体にとっても脳にとっても非常に大事なことです。
単に悪い習慣が身についていて、夜更かしから抜け出せないという人もいるかもしれませんので、
まずは基本的な生活習慣を見直して、自分の生活リズムを整えたり、
十分な睡眠を確保するということを心掛けてくださいね。
具体的には、同じ時間に寝て同じ時間に起きる等の規則正しい生活、朝日を浴びて体内時計をリセットする、
夜眠たくなったら無理せず寝る、入浴や軽い運動で身体を適度に披露させる、
寝る前のスマホやPCを控えるなど、出来ることから始めてみてくださいね。
十分な睡眠時間(一般的には、成人は7時間~8時間は寝た方が良いと言われています)を確保することは皆さんに是非お願いしたいですが、どうしても確保できない人は、お昼寝や日中の仮眠を取り入れてみてください。
生活環境や1日のスケジュールは人それぞれですので、その中で、朝型夜型にとらわれず、自分に合うスタイルを見つけることが大切だと思います。
まとめ。
ということで、あなたも私と同じように、何度も朝型を目指して努力しては挫折、を繰り返して自己嫌悪に陥っているのなら、「朝型最強説」に異議を唱え、そういう体質なんだなと受け入れてみてはいかがでしょうか。
そのうえで、自分が快適に過ごせる睡眠時間をきちんと確保できる、規則正しく、リズムある生活を、目指してみてはいかがでしょうか。
あなたも私も、少しずつ、自分が一番快適な生活スタイルを確立できますように。
神田華子でした!