「もっとできるはずなのに」を言い換えよう!「あなたは十分頑張ってるよ」
ワンオペで家事に育児にと、頑張っているお母さん。
仕事のプレッシャーと上司からのパワハラで、毎日限界ぎりぎりのお父さん。
親御さんからの期待に応えよう応えようと、必死になっている学生さん。
何度も試験に落ちて、自信を喪失している受験生さん。
頑張り屋さんのあなたは、毎日こんな風に思っていませんか?
「自分はもっとできるはずなのに・・・」
「もっとやれることがあるのに、全然できてない・・・」
「もっと、もっと、頑張らなくちゃ!」
今日はそんなあなたにお願いしたいことがあって、この記事を書いています。
それはね、「あなたはもう十分頑張ってるよ」と、自分に言ってあげてください、ってことです。^^
「もっとできるのに」の先にあるものは?
あなたが自分で自分にどんな声をかけているか、意識したことはありますか。
それは、実際に声に出していることだけではありませんよ。
頭の中で思っていること、それらはすべて、あなた自身が発した言葉で
あなた自身に向かっているものです。
「もっともっと、できるはずなのに」
あなたが自分でそう言ったとき、胸の奥でどんな感じがしますか?
もっとできるはずなのに・・・
その先に続く文章は何でしょうか?
「もっとできるはずなのに、全然できてない」
「もっとできるはずなのに、自分は本当にダメなやつだ」
「もっとできるはずなのに、今回も出来なかった」
こんな風に、ネガティブな言葉ばかりではないでしょうか?
それはすべて、あなたの心に向かっています。
言葉に出さなくても、あなたの脳はネガティブな印象を感じ取っています。
そしてそれはすべて、あなたの感情に影響しています。
心当たりは、ないですか?
もっとできるはずなのに、と思った時に、あなたはどんな気分になっているでしょうか?
自分を責めたり、否定したり、他の人と比べて自分はダメだと、
落ち込んだりしていませんか?
もっとできるはずなのに出来ない自分がもどかしい、
こんな自分ではダメだ、もっと頑張らないと、と
今の自分に、NOを出してしまっていませんか?
感情を作り出すものとは?
感情とは自分の意思とは関係なく、自然に沸き上がるものですが、
その感情が作られる前の段階で、あなたは必ず自分に何らかの声掛けをしています。
例えば、模擬試験の結果が60点だった時、
「こんな点数じゃ絶対受からない・・・」と思えば、
不安や焦りという感情や、身体反応に繋がります。
でも、「前回よりは上がったぞ」と思えば、
自信が出て、ヤル気がみなぎってきます。
このように私たちの感情を作っているのは
私たちが自分自身にどのような声掛けをしているかが、
大きく影響しているのです。
この、自分自身に行っている無意識の声掛けのことを、
『認知』と呼ぶこともできます。
言葉を変えると気持ちが変わる。言い換えてみよう!
そう、自分への声掛け、すなわち認知を変えることで、
その結果として、自然と沸き上がってくる感情が変わるのです。
「もっとできるはずなのに・・・・」と自分の中でつぶやいていることに気付いたら
すぐに言い換えましょう。
「私、いっぱい頑張ってるね。」
そう、あなたはもう、十分頑張ってるんです。
たくさんのこと、やってるんです。
「もっともっと」、そう思う気持ちは分かりますが、
自分にネガティブな声掛けをして、
ネガティブな気持ちになってしまっては、
そこからの行動とは、空回りしてしまいがちです。
今日も子供を公園に連れていけなかった?
では、今日、出来たことはないんでしょうか?
子供は今日もご飯を食べましたよね?
お洋服を着替えましたよね?
息をして、元気に笑っていますよね?
どうしてみんな、できていることを当たり前のようにスルーして
できなかったことにばかり注目してしまうんでしょうか?
自分を肯定することが新たなモチベーションとなる
自分で頑張ってる、なんて思ったら、
それで満足して、それ以上頑張らなくなるんじゃないの?
頑張り屋さんのあなたは、ひょっとしたらそう思ってしまうかもしれません。
でも、まずは一度試してみてください。
自分で自分を肯定できるようになると、
そこから、より良い自分になるためにと、
ネガティブではない、前向きなモチベーションが自然と沸き上がってくるものです。
どこにも力の入っていない、良い感じの力加減のモチベーションです。
「自分はダメだから、もっと頑張らないと」と、
今の自分にNGを出したままやる気を出そうとしても、
「(今のままの自分ではダメだから、)早く結果を出さないと」
「(今の自分はダメだから、)もっと努力しないと」と、
自己否定や焦りから、実力が出せずに、から回ってしまうことになってしまいます。
または、不安な気持ちから、うまく行動にうつせないこともあります。
そうすると、うまくいかず、やっぱりダメだ、またダメだ、と、
いつまでも自分自身に対してOKが出せないまま
「もっと頑張らないと」「もっと、もっと」の
負の悪循環に陥ってしまうのです。
自分を肯定すること、今の自分にOKを出してあげることは、
決して、ゴールにはなりません。
新しいモチベーションのスタートになるのです。
言い換えを練習しよう!
思考が習慣であるように、言葉も習慣です。
すぐに言葉を変えることは難しいと思います。
でも、それでも良いんですよ。
変えようと、あなたが決意することが大切なんです。
「俺ってほんとにダメな奴だ・・・」そう思ってしまっても、
「でも、今日は〇〇は出来てたな。うん、俺、がんばってる!」
そんな風に、気付いた時に、すぐ言い直せば良いんです。
心に決めて、気付くというのが大きな第一歩です。
思考も言葉も、あなたが長い長い時間をかけて身に付けた癖です。
その思考や声掛けの癖は、過去のどこかの時点で、
あなたを守ってくれたものかもしれません。
そう思うこと以外、許されなかったのかもしれません。
自分に決してOKを出してはいけないと、教えられたのかもしれません。
でも、今あなたはここで、この記事を読んでいます。
誰に読めと言われるわけもない、無名のカウンセラーのブログをここまで読んでいます。
それは、あなたの意思ですよね?
あなたはもう、自分の意思で、自分の思考を、言葉を、選んでいいんですよ。
言葉選びも、声掛けも、練習です。
練習しましょう。
間違えても良いんです。
練習です。
何度も何度も、練習するんです。
自分を肯定する練習、今の自分にOKを出す練習。
「あなたはもう十分、頑張ってるよ」
「私は知ってるよ。いつも、頑張ってるよね。」
自分を責めて不安になったり焦っている自分に気付いた時に、
すぐに、そう声をかけてあげましょう。
そうしてそれが新しい習慣になり、無意識の声掛けが変わり、
その結果として沸き上がってくる感情が随分と変わっていることに
ふと気付く日が来ると思います。
そしたら、次は何と言いましょうか?
「よく言えたね、自分!」
今までできなかったことが出来た自分を、しっかり褒めて、認めてあげてくださいね。^^
今日できたことに目を向けて、自分を褒めよう!
人間には無数の可能性がありますから、
やりたいのにやれないこと、出来ないこと、たくさんあると思います。
数え始めればきりがないほどです。
でも、できないことばかりを数えてはいないでしょうか?
できていないことばかりに目を向けてはいないでしょうか?
もっと、できていることに目を向けましょう。
毎日寝る前に、今日自分ができたことを考えてください。
それは時にはすごく簡単に思えることかもしれません。
どんな小さなことでも、当たり前に思える些細なことでも良いんです。
今日も朝起きられた、とか
遅刻せずに会社に行けた、とか
同僚に自分から挨拶できた、とか。
どんなことでも良いんです、
できたこと、やったこと、それはあなたが頑張ったこと。
決して、当たり前のことではないんですよ。
毎日、自分がその日できたことに目を向けて、自分を褒めてあげましょう。
1つでも2つでも、何個でも良いです。
気分が乗れば、思いつく限りやってもいいですよ。
簡単でしょう?
これが、簡単じゃない人もいるんですよ。
でも、ここまで読んでくださったあなたは、
騙されたと思って是非、毎晩やってみてくださいね。
ここまでが、私からのお願いでした。^^
最後に。
悩みを抱えてご相談に来られる方は、本当に頑張り屋さんな方が多いです。
全部自分で抱え込んでしまったり、
自分のできないところを探して、
もっともっとと頑張ってしまいます。
頑張っているだけなら、まだいいんです。
そういう人って、無理をしてしまうんです。
無理をして、身体や心を壊して、初めて気付くんですね。
自分がずっと、無理をしていたことに・・・・。
無理って、理(ことわり)が無いって書きますよね。
そんなに頑張る理由なんて、ないんですよ。
あなたの身体や心よりも、大事な仕事はありません。
あなたの身体や心よりも、大事な試験はありません。
それは、あなたをもっと輝かせるためのもの。
あなたが無理して自分を傷つけて壊してまで、手に入れるものではありません。
そして、今の自分を認めることで、頑張れなくなるわけではありません。
前向きなモチベーションで、健全な努力を続けることが出来ます。
あなたは本当は、すごい力を秘めているんです。^^
そんな風に、自分の感情が安定するように言葉かけをコントロールしながら
あなたが思い描く、素敵な未来を目指してくださいね。
ただ、その中で、何よりも大切なことを忘れないでください。
素敵な未来を目指している「今」を、楽しんで、幸せに生きることを。
理想の未来のために今を犠牲にしているあなたが、
今ここ、目の前の生活に、確かな幸せを感じられますように。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
神田華子でした。