「あなたは間違っていない」肯定されることの力強さとその言葉の大切さ

本当にこれで良かったのだろうか・・・

あんな事しなければ良かった・・・

自分のせいで・・・

こんな風に、過去の自分の決断に自信が持てずに悩んだり

過去の出来事に対して自分を責めてしまっている時というのは、

色々なネガティブな可能性や選択肢が頭に浮かび

自分のこれまでの失敗やうまくいかなかった記憶や挫折感なども思い出し、

混乱して、視野が狭くなり、自信を失ってしまいがちです。

人間誰しも、至らない点というのはあるものです。

あまり望ましくない選択を取ってしまったり、

失敗だと思われる経験、

自分が間違っていたと思う出来事もあるでしょう。

しかし、あなたの目の前にある現実というのは、

すべて、起こるべくして起きています。

どんなに理想を望んでも

どんなに違う選択肢から起こり得た別の現在を想像しても、

それは妄想でしかなく、現実では無いのです。

今日は、今のあなた、そして今あなたが直面している現実を

受け入れることの大切さ、

そしてそれを肯定することの必要性についてお話します。

肯定されることの心強さ

「あなたは間違っていないよ」

「あなたは大丈夫だよ」

自分が自分の現在や過去の選択肢に自信が持てず苦しんでいる時、

そんな風に誰かに肯定されることほど、力強いものは無いのではないでしょうか。

私たちは日々、色々な選択肢をとっています。

しかし、

それが必ずしも正しいものか、

ベストなものか、

検証する方法はありません。

パラレルワールドに行って、

まったく同じタイミングで、

まったく同じ状況下で、

違う選択肢を取ってみるということでしか、

私たちの選択が正しいか正しくないかを、判断することはできません。

人生は続いていきます。

長い目で見れば、あれで良かったと思えることも、案外多いものです。

絶対にああしておいた方が良かったに決まっている、というのは、

その別の選択肢の先にどんなトラブルや困難が待ち受けていたか、

確認するすべがない限り、

100%そうだとは、誰にも言えないのです。

もしかしたら間違えていたかもしれない。

より良い選択肢があったかもしれない。

でも、それがベストだったかもしれない。

何が正しかったのか、本当の意味では分からない。

だからこそ、

「あなたは間違っていないよ。」

「あなたは大丈夫だよ。」

このようなあなたをハッキリと肯定してくれるその言葉で、

自分を認めてあげるというのは、とてもパワフルで、とても大切で、必要なことです。

そのような言葉は、

必ずしもあなたのすべてを肯定するものではないかもしれませんが、

そんな風に言われることで、

『今ここ』から考えられるベストを探していくための力強さが

内から湧いて来るのではないでしょうか。

あなたは間違っていない。

だって、それがあなたにとって、あの時できるベストだったのだから。

他に選択肢はあったかもしれないけれど、

あの時のあなたには、それが取れなかったのだから、

あなたが取れたその選択肢が、

あなたが選んだ正しい選択肢で、

今ある状態が、今あるべき状態で、あなたにとってベストな状態。

だから、あなたは間違っていない。

あなたは、大丈夫。

私はそう思います。

自分を肯定した先にあるもの

そうやって、今現在のありのままの自分を肯定することで、

今に集中して、今いるこの場所からより良い未来に向かってスタートを切ろうという

前向きな気持ちを持つことが出来ます。

自分を責めたり、ああしておけばと後悔ばかりして後ろ向きに考えていては、

同時に、今いる自分を肯定して前を向くことは出来ないのです。

今のあなたを、そして今の状況を肯定することは、

逃げでも諦めでもなく、今ここからのスタート地点なんですね。

誰に肯定してもらうべきなのか?

では、この言葉、あなたは誰に言って欲しいですか?

誰から、力強い肯定の言葉を投げかけて欲しいですか?

ご両親でしょうか?

パートナーでしょうか?

信頼しているお友達ですか?

メンターまたは師匠、先生、上司など、尊敬する誰かでしょうか?

思い浮かぶ人がいるかもしれませんし、いないかもしれませんね。

でもね。

誰に、どんなに力強く肯定の言葉をかけてもらっても、

それを強烈に否定する人がいると、その言葉はあなたの心に届きません。

そして、それを一番強烈に否定する権利があり、

一番、心なくあなたの心をズタボロにするほどあなた自身を否定できる、

そんな強烈なパワーを持った人が1人いるのです。

それは一体、誰でしょうか。

そう。

あなた自身ですね。

どんなに他人から肯定されても、

大丈夫だと言われても、

心の根の根で、自分が自分を肯定できていなければ、

誰も、あなたの代わりにあなたを肯定出来る人は、いないのです。

あなた自身が、自分を肯定する言葉をあなたにかけてあげてください。

「あなたは間違っていないよ。」

「あなたは大丈夫だよ。」

いつからでも、どこからでも。

自己肯定感が低いと自分の非を認められない

自分をありのままで肯定するということは、

自分の非を認めない、自分の過ちを認めずに、

常に相手が悪い、周りが悪いと他責をすることとは少し違います。

自分の非を認められないというのは、自己肯定感の低さの現れでもあります。

自分が間違えたと認めることで、

自分の評価が下がったり、叱られたり、嫌われたりすることを恐れているのです。

自己肯定感が高い状態であれば、

失敗した自分も、失敗していない自分も同じように受け入れることが出来るので、

過度に自分を防衛したり、

言い訳をしたりする必要が無くなるのです。

「あなたは間違っていない」という声かけとは矛盾するものですが、

「私が間違っていた」と、

自分を過度に責めたり自信を失うことなく、自分で認められることは、

自分をありのまま受け入れることとなり、自己肯定感の高さに繋がっていくのです。

そのうえで、

「過去の自分、今の自分は、その時その時に取ることができるベストな選択をしてきた。

結果がどうであれ、これが自分の最善を尽くした結果なんだ。

それしか出来なかったし、それでよかったんだ。

これからまだまだ選択の余地がある。

ここからまた最善を尽くすことが出来る。

人生は、続いている。

私は、大丈夫。」

そんな声掛けを、自分にかけてあげてくださいね。

価値観や倫理観は変化していくもの

自分で自分をそんなに責めなくても、

本当に悪いことをした場合、法律によって裁かれます。

そうでは無い場合、ちょっと他人に迷惑をかけてしまったか

傷付けてしまったという程度のことだ、ということです。

人間というのは生きているだけで誰でも、

誰かに守られ、誰かに生かされ、

誰かに迷惑をかけて生きているものですし、

人間同士というのはお互いに、

完璧にプログラムされたロボットやAIではないものなので、

わざとではなくても、誰かを傷付けてしまったり、

迷惑をかけてしまうのは、仕方の無いことです。

誰かに迷惑をかける、イコール間違っている、ということではありません。

もっと言えば、法律やルールというのも、

国家や権力者がその時その時にあわせて、

国民の自由や権利、社会の規律を守るために(という体で)、作られます。

それを作っているのは人間です。

ルールを作る側に、絶対的な権利があるものです。

国や時代によって、法律やルールは全然違いますよね。

例えば、国家権力へ反対意見を出すことが犯罪となる国もあれば、日本でもそんな時代もありました。

昨今、話題となっているLGBTQだって、

一昔前までは同性愛は犯罪とされていた国も多くありましたし、今でもそうですね。

人を裁くのはその国その時代の権力者・司法者ですが、

その基準となる社会情勢や倫理観、世論というのは、

常に変化している、とても不明瞭なものなのです。

本当の意味で、人が人を裁くことは出来ないと、私は思っています。

冤罪の問題なども、昔から言われていますね。

法律やルールを破ることを推奨しているものでは決してありませんが、

必ずしも『ルールを守る=正しい行動』であるとは限らないし、

『裁かれた=悪』では無いのです。

力の強い方が正義。声が大きければ正義。

世論に振り回される倫理観もあれば、

そうして社会行動となり、時代を経て作られていく価値観もあります。

そして、私たちは決してその声を平等に聞くことはできません。

インターネット・SNS全盛期。

アルゴリズムや偏った情報収集により、

思考や価値観をこれまで以上に偏らせてしまうことは、私たちの誰にとっても、ごく簡単なことです。

なので、何が言いたいかとまとめますとですね。

ひとときの状況や感情で、

自分で自分を責めたり否定する必要もなければ、

本当の意味で何が正しく何が間違っているのか、

判断することも、自分には出来ないと思ってください。

ということなんですね。

私たち人間にはそんなこと、本当は出来ないんですよ。

あなたが罪を犯した人間であるとか、あなたが間違っていたとか、

あなたが判断することなんて、決して出来ないんです。

だから、自分を責めたり、自分の過去の選択を後悔して、落ち込むのはもうやめて欲しいんですね。

だってあなたにだってそれを判断することは、できないんですから。

最後に。

誰かに迷惑をかけて自分の非を認めることは大切なことです。

でも、そこから延々と続く脳内反省会や、

その過去に起こり得た別の可能性を妄想し続ける事に、縛られないで欲しいんです。

「それでよかったんだよ。あなたは間違っていないよ。」

「あなたは大丈夫だよ。」

そんな力強い肯定の言葉を、自分自身にかけてあげてくださいね。

そうすることで、今まで見えなくなっていたものが

見えてくるようになってくるかもしれません。

今日も最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

神田華子でした。

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