別れが辛い?人との繋がりに価値を見出し、過去に意味づけをするのはあなた

早くも6月も半ば、1年の半分が過ぎました。

今年の前半はどのように過ごせましたか。

誰か大切な人と出会ったり、別れたりしましたか。

今日は、人と人との出会いと別れ、そして繋がりについて考えてみましょう。

繋がりとは一体何?

生きていると、色んな別れ、そして出会いを繰り返します。

人との繋がりが増えることは嬉しいことでしょうか。

そして、切れてしまうことは悲しいことでしょうか。

あなたは、どんな時に誰かとの繋がりが切れたと感じますか?

相手が亡くなってしまったら?

会えなくなってしまったら?

連絡がつかなくなってしまったら?

そもそも繋がりって何でしょうか?

逆に、嫌な相手との繋がりが切れると、せいせいしますよね。

それは会わなくなったからでしょうか?

それ以上、その相手に傷付けられることがなくなったからでしょうか?

でも、あなたがその相手に、そして傷つけられた過去に執着している限り、

その相手は、あなたを何度でも傷付けることができると思いませんか?

思い出す度に胸がチクッとしたり心がズンと重くなったり、

記憶の中で何度も何度も、

相手の言葉や表情が、呪いのようにあなたを苦しめているとしたら、

それは繋がりが切れていることになると思いますか?

少し、人との繋がりの意味について、考えてみてくださいね。

人間関係は変わっていく

人間関係は人生のステージによって変わっていきます。

出会うべくして出会った人と、別れるべくして別れた、それだけのことだったりします。

それは時に、自分の意思ではなかったかもしれません。

私も過去に、大切な人との繋がりが切れていくことを悲しく感じたことがありました。

自分の人生を豊かにしてくれた人と、繋がり続けていきたいと思っていたこともあります。

でも、残念・無念ではありますが、悲しくは無いんですね。

物理的に会えなくなったとしても、連絡が途絶えてしまったとしても、

自分自身、そして、彼ら・彼女らの人生のステージが変わっていく

その旅の途中で出会い、そして別れた、ということを

きっと相手も覚えてくれている。

私がふとしたきっかけで彼ら・彼女らを思い出して懐かしむように、

彼ら・彼女らもきっと、ふと思い出して微笑んでくれる日があると思う。

そう感じるだけで、出会ったことに価値があったと思いますし、

繋がりが確かにあったと思えます。

人生は点と点を繋いで出来ていますが、

過去から現在は、すべて繋がっていますからね。

確かに出会い、そして別れた。

お互いの心の中にどういう印象や思い出を残したとしても

それは揺るぎない事実なんですよね。

過去は簡単に変わってしまうもの

脳とはいい加減なものです。

記憶を正確に覚えておくことは出来ません。

後から知った事実や人から言われたことによって

記憶というのは、簡単にねじ曲がってしまうものなのです。

そして、自分のその時の気持ちによって、

過去の色合いすらも変わってしまうのです。

どの思い出がハイライトされるかも、変わります。

例えば、お互いの同意の上で円満で別れた恋人が

実はあなたと交際中に別の異性ともお付き合いしたことが発覚したとします。

そうすると、それまでは良い思い出として

色鮮やかにキラキラと思い出されていた過去の記憶が

一瞬で崩れさり、相手の怪しかった行動ばかりが思い出されるようになってしまいます。

その事実を知る前は、

当時の幸せだった二人の関係を思い出し自分の糧になっていたとしても、

その事実を知って以降は、同じように笑顔で楽しく食事をしていた過去の風景も

許しがたいカチカチの気持ちで、薄暗く、灰色で冷たい風景に変わってしまいます。

過去の捉え方

過去をどのように捉えるか、

過去に起こった出来事に対する教訓や理由付けは、実は後付けで良いのです。

あなたの人生に起きた出来事。現れた人々。

どんな意味があったのか。

何の意味を考える必要もない相手もいるでしょう。

時々思い出して、あんなこともあったな、こんなことも言ってたな。

でも、あなたがその相手を覚えているということは

何らかの形であなたの人生や人格形成、価値観に影響を与えた可能性があります。

あの時に言われた一言で自己肯定感が上がっていたとか、

あの人が仲良くしてくれたことが自分の自信になっていたとか、

逆に、あんなことがあったせいでコンプレックスが出来た、とかですね。

その人と出会い自分が何を得たか、考えてみましょう。

思い出、教訓、反面教師、トラウマ・・・

あなたはその過去を、どのように記憶に残しておきたいですか?

過去に起きたことは変えられません。

でも、その過去という事実に、どういう意味付けをしていくかは自分次第で変えられます。

あなたは、その過去をどんな色で思い出したいですか?

どんな気持ちで、自分の過去の人生の、思い出の中の、どの部分をどんな風にハイライトしたいですか?

あなたの気持ちが変わった時に、

思い出が変わります。

そして思い出が変わった時に、

今の気持ちもどんどん変わっていきます。

もっと、『今』を見られるようになります。

出会いと別れを後悔しないために

新たな出会いを喜び、別れを悲しむという感性は

とても人間らしいもので素敵なものです。

そんな自分を受け入れて、大切にして欲しいと思います。

でも、その一時的な繋がりそのものに意味があるのではなく、

その繋がりが、あなたにどんな意味を与えてくれるか、

または、過去に与えてくれたか、

そしてその意味づけを与えるのは自分だけなんだということも、

それが大切だということもしっかりと頭に入れておいてください。

繋がりが切れてしまうことは必ずしも悲しいことでは無いし、嘆くことでは無いんです。 

その繋がりの中に、あなたがネガティブな価値しか見いだせなくなったとしたら、

それが1番悲しいことなのです。

だって、人生は一度きり。

過去には戻れないんです。

過去に戻って、起きたことを変えられないんです。

出会いを無かったことにすることも、

別れを無かったことにすることも出来ないんです。

だから、その過去をネガティブに捉えてしまうこと、それが一番悲しくて辛いことなんです。

その出会いや別れを後悔するのではなく、

その出会いや別れから何を得たか、

自分に何が残ったか、

それを糧に、これからの自分にどう役立てていくか、

そんな風に考えることが大切なんです。

私たちには『今』しかありません。

今を生きる権利は、私たち全員に平等に与えられた権利です。

その今を、どう生きていくか、

過去の捉え方を変えることで、それが変わっていくとしたら

過去に与えていた意味づけを変える力があなたにあると知ったら、

あなたの人生はどんどん変わっていくでしょう。

他人の影響を利用する

過去の意味付けを行うのはあくまで自分であり、

他人から言われて決まるものではありませんが、

他人から言われることに、私たちは影響を受けてしまうものです。

周りの影響でマイナスな意味付けをもらうこともあれば、

プラスの意味付けをもらえることもあります。

辛い過去に捉われて苦しんでいる時、

自分一人では発想の転換ができず

過去のネガティブな意味づけをなかなか変えられず

壁に何度ぶち当たっても壁が破れない時に、

メンターとなる相談相手やカウンセリングに頼るという選択肢を持つことは有効です。

トラウマ専門のカウンセラーさんもいます。

匿名での相談もできますし、守秘義務も守ってくれます。

実生活に関係のない、知らない相手だからこそ、

逆に話しやすいこともあるでしょう。

私自身も、自分でネガティブな気持ちをなかなか良い方向に転換できない時、

他の人の言葉やメッセージに勇気をもらったり、

気持ちが救われることがたくさんありました。

でも、誰に相談するか、それもとっても大事です。

場合によっては、相談した相手の言葉によって余計に傷付いてしまうこと、

勇気をだして心のうちを相談したのに理解してもらえなかった、

そういう経験に繋がってしまうこともあります。

それってとっても辛いことですよね。

だからこそ、信用できるメンターさんやカウンセラーさんを

駆け込み寺のような感覚で持っておくことは、非常に重要なのです。

欧米ではそんな風にカウンセラーがより身近な存在であるように、

これを読んでいるあなたにとっても、

カウンセリングの敷居が下がって、もっと気軽に相談できる存在になって欲しいなと思います。

あなたが良き相談相手、良き理解者に出会えて、

益々世界がキラキラ色鮮やかになっていくことをお祈りしています。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

神田華子でした。

***音声版はこちらから聴いていただけます。***

【別れが辛い①人との繋がりの捉え方】

【別れが辛い②過去を変える方法/他人からの影響】

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今日も良い一日をお過ごしください。♪